平成17年12月議会 討論
議員提出議案第5号
私は、「鳥取県議会本会議のケーブルテレビでの中継の早期実現を求める決議」に賛成の立場から討論を行います。
今、地方分権と地域間競争が急速に進行するなかで、我が鳥取県が自らの力で生き抜いていく為にも、県民の県政参画は欠かすことのできない重要課題であります。
厳しい財政事情のなかで、果たさねばならない義務的経費を抱えつつ、県民の多様なニーズにどのように対応していくのか、まさに県民とともに考え、ともに歩む県政が求められております。政策決定の結果ではなく、決定に至る過程を共有することが肝要であります。
その為に、我々議会が何をなさねばならないのか、大きく問われるところでありますが、まずは、県民への情報の発信伝達が第一義ではないでしょうか。
現在、本会議の模様は、インターネットを使って見ることができますが、正直、非常に見ずらいものであります。また、パソコンを持たない人、利用できない人も沢山います。したがって、より多くの方々が県議会中継を受けられるような環境整備を図ることが我々の務めであると考えます。
新聞やテレビ、ラジオによる報道は、議会の全てを伝えるものではなく、取捨選択が入ります。ある人にとっては、選択されなかった情報がより大切な場合もあることでしょう。
さらに、本会議への傍聴についていえば、県内各地で距離的、時間的、経済的格差がありすぎます。東高西低の県政参画ではなく、同様な条件を設定しなければなりません。
議会の模様を最もダイレクトに伝えるテレビ中継こそ、現在の情報手段としては最高であると考えます。
私は、かつて境港市議会でケーブルテレビによる中継を経験しましたが、市民の議会への関心と理解が一段と深まったと実感しております。
ケーブルテレビ導入にあたって、これまで実施のマイナス要因としてあげられてきた普及率についても、本年度末には87パーセントが整備されるという状況を勘案するならば、来年度当初予算化をし、6月議会から中継に着手していかねばならないと考える次第であります。
以上、「鳥取県議会本会議のケーブルテレビでの中継の早期実現を求める決議」に賛成することを重ねて申し上げ討論を終わります。